2023.10.8

日曜日。Aさんとお昼を食べる約束をしていて高円寺へ。元気そうなのか元気じゃないのか、最初は分からない感じだったけれど喋っているうちになんとなく活力みたいなものを感じてきて安心した。私はまあまあ元気という感じ。Aさんとは素の感じの私でいられる。七面鳥という名前の中華料理店に行きたい、ということでお店まで行ってみると、長蛇の列ができていた。「これから雨が来るらしいよ」というので戦々恐々として列に並ぶ。列が長かった分たくさん話ができたのは嬉しかった。

 

ここはオムライスがおいしいらしい。Aさんのリコメンド。なので私もAさんもそれを頼む。話しながら何度も「はっ、この話題はセンシティブでは」と言うので笑ってしまう。話題にも気を遣う時代だなと感じる。オムライスはすごくおいしかった。

 

ちょっと前に友人とオムライスの話をしていて、私はオムライスという食べ物が苦手だったことを思い出した。オムライスの均一さがすごく嫌だったのだ。延々と同じ味と同じ食感が続いていく感じに嫌気を感じていた。でも完食が美徳とされる家で育ったので、広大な砂漠のすごく長い道のりを歩かされているような気持ちになっていた。

しかしそんな気持ちも大きくなるにつれて忘れていた。中学生くらいからは量も食べるようになるしお腹がとにかく空いていたので、広大な砂漠もぱくぱくと進めるようになったんだろう。次第にオムライスは好きな食べ物になっていった。

 

「洗濯物を干してきちゃった」というので、食べてからは早々に解散することにした。Aさんはバスに乗り、私は電車で。次会う時は厄払いだね、と言って別れた。