2023.9.27

夕方からドトールに文章を書きに行く。家でずっと仕事をするのは耐え難いので、場所を転々としながら仕事ができたらいいといつも思う。実際にはデスクトップのPCでないと作業が快適でないので、どこかでやるのは難しいのだが。

 

エッセイを推敲する合間に岸政彦さんの『断片的なものの社会学』を読み返してみる何度読んでも、どの文章も良いものと感じる。「出ていくことと帰ること」というエッセイがべらぼうによく、お手本にしたいと思った。内容はいくつかのトピックに分解できて、個別のトピックの質が非常に高く、その並べ方が良い。このエッセイは並び方が自然で、最初からもうすでにそこにあったかのようだ。この「すでにそこにある」ということは私の制作の中では一つのテーマになっているらしいと最近気がついた。デザインでも「すでにそこにある」ようにレイアウトを心かけてるし、きっと文章だってそうあるべきなのだろう。ちなみに『既にそこにあるもの』は大竹伸朗のエッセイ集のタイトルだ。