結婚式に参加した。全体的におしゃれな雰囲気で、でもこのおしゃれというのを言葉にしようとするととてもむずかしい。例えば会場が少しゴシックな雰囲気のある洋館だったりとか、それからムービーが手作りだったりとか、新婦のドレスがノームコアな感じだったりとか。全体的に結婚する２人の色が出ていて、そこが魅力的だなあと感じた。料理も和洋折衷な感じのメニューが多かったし、ノンアルコールのドリンクが自然に提案してくれてすごく好印象だった。
私が結婚式に挙式から出たのは人生で２回目であったけれど、全体の進行や構成というのはだいたい同じで、ディテールに新郎新婦の個性が出てくるのだと発見があった。今回のは全体的に新郎新婦が無理なく楽しんでいる、遊びながら式を進行しているような自然さが本当によかった。２人のための式なので、２人が楽しいのが一番見ていて嬉しくなる。
式は幸福感に包まれた朗らかなものでめちゃ祝ったが、同時に私が当事者になる資格はないというアンニュイな気持ちも時々顔を出した。これは実家の問題も関係しているし、私が一般企業に就職して働いているわけではないということも影響していると思う。有名企業に勤める友人たちが並ぶ中、フリーランスはなんとなく肩身が狭い感じがする。これには、親戚→中学→高校→大学→職場というライフステージをなぞるように人々が招集されるという構造も影響しているんじゃないか。実家が崩壊していて、フリーランスの私には「親戚」と「職場」に✗がついている。実家なんか誰も呼びたくないし、同僚はいない。そういう調整を誰かパートナーと足並みを揃えながらやっていくものが結婚式なわけで、そうすると心理的な厳しさが立ち上がってくる。そういうことを再確認する日にもなった。
式は良かったし予想もしていなかった同級生と会って話せたので全体的にうれしい日になった... と思っていたら、新幹線のチケットを間違えて取っていて、急いで取り直した。足も靴擦れだらけだし、なんというかえらく疲れた。
明日はしっかり休もうと思った。
