2023.8.24

気づいたら昨日の分の日記が公開される前に消えてしまっていて少しショック。大したものを書いているわけではない、と思いながら書いているが、それでも消えてしまうと悲しいのだなと思った。いつもブログの画面に直書きしているので、それもよくないのだろう。

最近人に会いまくっていて疲れたので、ここ数日は人に会わずに過ごしている。それはそれで何か満たされなさみたいなものがふつふつと湧いてくるのを感じている。あ、と気づいたが、寂しさなのかもしれない。先日ポートランドへ行った前の会社の先輩が、「人間の過剰さが物作りを生んだのかもね」みたいなことを言っていて、自分の過剰さと向き合うことは結構な問題だなと思った。外に出たり人に会ったりするとそれが紛れる。過剰あるいは余剰のエネルギーや時間によって動かされる部分ってあるのだろう。それなりのペースで人に会う予定を入れるのって大切だなと感じる......

仕事を多少し、それから「エドワード・ヤンの恋愛時代」について調べていたら直近の公開日が明日で終わるらしい。それなら、と思い19:45からの回を武蔵野館で予約した。電車が多少遅延していて、混み合った中央線上りに乗り込む。電車に乗らない生活をここ数日はしていたので不快だな...と感じる。人と物理的な距離を取ることは東京での贅沢の一つだ。

トイレに行きたくなったり、薬の副作用でそわそわするのでそこまでしっかり映画に入っていけたわけではないが、それでもいい映画だったと思う。個人的に「恋愛」というものにあまり乗り切れない気持ちがあって見るまでは引き気味だった。でも、この映画は「情」なるものを描いた映画だった。発展を続ける台北のなかで人々は「情」を失ってしまったのかどうか、あるいは取り戻せるのかどうかが描かれる。正直、話は冗長だなあと感じたが、エドワード・ヤン監督の人情味でもあるなあと思った。ラストシーンはとても美しかった。