大きな蟻(4/8)

12時頃起床、何度寝かしてしまった。寝起きが悪い。

夢を見ていたような気がした。

 

今日のことなのに何をしていたのかあまり覚えていない。会社の残っていた仕事を片付けたような気がする。Apple musicで流すTokyo Health Clubがお供。整理しなければいけないデータをexcelにうつし、うまくいくように式を組む。つまづいていた部分は考え方に少し欠陥があって、ワイルドカードを適用してあげたらちゃんと出来た。例外的なものは手動で直してあげて、おしまい。昔の上司に質問を投げて終わりにする。

 

それから冷凍のうどんをチンして卵・天かす・鰹節・めんつゆ。簡単で、すぐできて、ちゃんとおいしい。食器も1つしか汚れない。年取ったらこういうのを一日2回だけ食べて生きてるんじゃないか、自分。

19時から好きなデザイナーのところに会社の元同僚が連れて行ってくれるそうなので、ちょっと早めに家を出て手土産を買う。コンコ堂の向かいの「パティスリー タツヤ・ササキ」で元同僚に会社でお世話になったお礼のお菓子とりんごジャムを買い、デザイナーさんにはうさぎやで最中を購入。どらやきは売り切れていた。

 

新宿では世界堂で画材を買う。自画像の課題が出ていたのでそのためだ。第一回目の授業ということで自己紹介的なニュアンスが含まれる。自分の好きなもの、性質などを明らかにしたいので自分や背景に本、民藝の食器などを配置したいなあと漠然と思う。また、画材は自由だが手書きでなければいけない。どういう手法で描こうか迷うが、今回は抽象的に考える自分の性質を表現したく、パステルを使うことにした(隠れた意味として坂口恭平さんの手法を真似るということもある。会社を辞めるときに彼の著作は私の力になったから)。アブストラクトな絵が描けたらそれは私自身に近い姿だと思う。カードを作ってからはじめて世界堂に訪れる。手持ちに現金がなくて、クレジットカードを使おうとしたら「クレジットではポイントは貯まりませんよ」と言われた。忘れたくないのでここに記しておく。

 

世界堂を出るととんでもない風と雨が降っていた。ざーざーの通り雨。地下鉄の入り口までたどり着くわずかな距離でもズボンが結構濡れた。もう夕立なんかが来る季節なんだろうか。今日は寒かったのに。雨に混乱させられつつ、副都心線で渋谷に到着。元同僚は雨で遅れるらしく、私は駅のまわりを合流しやすい場所まで歩く。地上に出ると雨はすっかりやんでいて安心した。ほどなく待ち合わせに成功し、事務所のある南のほうへ歩いた。

デザイナーさんはとても親身に話をしてくれて「すっごい良い人だな〜〜!」と思った。最近の制作物の話や、どうやって自分でやっていくか、そして自主制作についてのお話し(これが本当にありがたかった!)を丁寧にしてくれる。かたちについての興味があるから、それを確かめるように描いていくのだそう。そしてモチーフには興味のない内容を選ぶ(例えば車とか)。モチーフではなく、かたちが重要だからだ。また、ある冊子ではしつこい表現をしてみようとしたと話していた。こういう感じをやってみる、と興味のある内容を選び、精度をあげつつ作っていくというのが肝心な気がする。私だったら民藝に興味があるので、やはり民藝品のデッサンなんかをまとめてZINEを作るのがひとまずの目標なような気がした。あとは「仕事は全部運!」「友達は大事」「人に優しくしておく」のような知見をいただいたので大事にしていきたい... 学校では友達はたくさん作りたい。

帰りにはZINEやポストカードをいただいてしまって、感謝してもしきれない。もらった良いことを二人にいつかなにか良い形で返してえ〜と思いつつ、歩いて駅で解散。せめて幸福を祈る。

米を炊くのを忘れていたので松屋で弁当を買って家で食べる。それから、買ったパステルを使って練習がてら描いてみる。目の前にあったBICのライターをそのまま描いてみる。太くて結構粗くしか描けない。あと、粉が定着しないので、指の腹でこすってあげる必要がある。そうすると粉が紙表面にひっかかって定着する。ただ、そうするとぼやけて境界が曖昧になる。なるほど、これが抽象的な作用を生んでいるのか。書くことはできるが細部がとてもむずかしい。あと、色を使うのは初めてなのでちょっと分からない感じになる。おもしろい画材。それなりに良いものができるかもしれない。明日から書き始めてみる。絵を書くことは純粋に楽しいな。どんどんハードルを下げてどんどん描いていきたい。