大きな蟻(4/7)

11時頃起床。こんなに眠るつもりはなかった。

昨日買ったけど食べなかったケーキを、2つ同時に食べる。おいしかったけどだんだん悲しい気持ちがぶり返してくる。なげやりな気持ちになってケーキを口にかっこむ。クリームが多すぎて少し気持ち悪い。一人で食べるケーキ2つは寂しいものだと思った。

 

大学の先輩の斡旋でツアー会社用のバナー作成。クライアントの方針をまとめてくれたので、それを元に修正して画像提出。先輩のアドバイスも反映する。昼過ぎには終わる。何もやる気がなくって、dmmブックで70%オフで買った漫画を読み漁る。

 

最初に『青野くんに触りたいから死にたい』。メンヘラ系の恋愛漫画かと思っていたら、死後幽霊となった彼氏である青野くんへの思いを描きつつ、がっちりホラーとサスペンス要素を含む漫画だった。予想を裏切られ、次々と明らかになる新事実がおもしろい。なかなかよかった。『鬼滅の刃』も読み返すために購入。連載時に読んでいたが、もう一度ちゃんと読もうと思った。全巻一気に読む。ちゃんとおもしろい。同時期だと『チェンソーマン』のほうが好きだったけれど。私はやはり善逸が好きである。iPhoneで調べると今日は8時間以上もスマホを見ていたことになっている。なんもしてね〜とちょっと己に呆れる。こういう感覚は大学生以来、久しぶりだ。そういえば、当時は一日寝て過ごすなんてこともあったが会社員になってからはほとんどない。昼間は起きるというのは習慣として守るべきだろう。

 

一日を通してやっぱり無気力の感じが抜けない。何もやる気がしないな〜。楽に読めるものしか読もうと思えず、常に横になっていたい。間に昼寝もちょっとした。これではまずいかなと思ってコーヒーを飲んでみると動けるようになった。しかし効きすぎて心臓がばくばく、体はフラフラする。メルカリで売れた本を出しにファミマ、食料を買いに西友へ。レタスと小松菜、ウインナーと納豆と卵を買った。なんとなく駅前でタバコを吸う。とても落ち着く。続けて吸うと依存症状が強くなるので、日をあけて吸うようにする。だから持ち歩いたり人前で吸ったりはしない。ただ一人で時どき趣味として吸うには良いものである。

 

さすがに夜はなにか作ろうと思って、広い皿にご飯・納豆・目玉焼き・焼いたウインナー・レタス・ミートボールを載せたプレートを作った。簡単だがこういうのが案外おいしい。洗うものも少なくて済む。料理をしたり皿を洗ったりして手を動かすとすっきりして健康に良い気がする。気分も明るくなった。

そういえば、気がつくと死にたいなあと思ったり言ったりしてしまうのはなぜなんだろうか。私は結構一人で帰り道を歩いているときなんかに考えてしまう。とはいえ若者がふざけて「死にて〜」というのと恐らくそう遠くなく、本当に死のうとしているわけではない。ただ現実から抜け出す具体的な一案として死を想起してしまうのかもしれない。でもそう思わない人もいるらしい。希死念慮だったり無気力感だったりは、そもそも私の生は無意味であるという前提から来ているような気がする。ここらへん、残りの人生でどうケアしていくかが肝心なんだろうな。過去の自分の経験についてもきちんと思い出し直す必要がある。そろそろ瀬戸際なんじゃないか。

こんな25歳になるなんて思ってもみなかったが、10年前の自分が見ても「まあそんなもんなんじゃない」って言うんだろうな。後悔はほとんどない。私は忘れっぽいのだ。