大きな蟻(8/18)

1日リモートワーク。

最近は仕事が嫌でしょうがなく、辞めることを真剣に考えている。一時の感情で辞めるのは避けたいので、何度も何度も自分に何故辞めたくなるのか問うている。
もちろん、理由は複合的なものだが、「仕事が楽しくない」ということが一番大きい気がする。私の仕事のほとんどは単なる作業に過ぎない。作業とは決められた手順通りに行動するということだと思う。私が人に連絡し、手を動かすと商品ができあがるが、それは誰がやっても同じ結果になるし、第三者が見て評価することもない。世の中にはその作業自体を楽しめる人も存在するが、私はそうではないと2年目くらいに気付いていた。
私は現在そういう仕事に退屈し絶望している。でも、きっと世のほとんどの仕事は作業だし退屈なんだろうなと考えている。問題はそれ自体を肯定できるかどうかだ。

また、毎日服装が規定されていること、通勤のために電車に乗る必要があることも僕を苦しめている。この2つは耐えがたい。大変なストレスであり、これだけで毎日のモチベーションは低下する。
ボーナスや給料が低いことも理由には含まれる。直接的な辞める理由にはならないが、逆に辞めない理由にはならない。初任給を考えると、むしろ「会社辞めても生活はしていけるわ」という自信がわきさえする。当時の手取りは生活保護に数万円プラスしたくらいの額だった。

なぜこのタイミングなのかと思えば、会社から離れ自宅で仕事をするようになったからだと思う。スーツ・通勤から解放されるとすごく生きやすい。一方で、会社から離れると仕事に熱心に取り組むことができなくなった。「リモートワークによって仕事に本気な人は炙り出される」という言説があるが、まさにそれで炙り出されたのは私だった。好きなことなら誰かが管理しなくても自然にやるだろう。いまの私はそうではないと、分かってしまったのだ。


というわけで悩みは尽きない状態にある。問題は「私は何をして生活し続けるべきなのか」ということだ。これは非常に難しい。だって、極論ではあるが人生に目的などないからだ。生まれて死んでいくことに絶対的な意味はなく、それは人間、とりわけ個人という観察者がどのように規定していくかという問題だからだ。中学生くらいからこの同じ問題でくよくよしている気がする。判断することは難しい。いまはただ、逃れたいとだけ考えている。