大きな蟻(6/28)

同居人たちと僕の妹で下北でランチ。今週末から外を出歩いている。外食はこないだの木曜が初。今日も久々にお店でピザを食べ、慣れない気持ちと信じられない気持ち、嬉しさが共存している。妹は会社のメンターがたいへんなやつだ、と口をこぼしていた。自分は最初の3ヶ月が一番楽しかったのにな、と思い返す。仕事を2年も続けているのは我ながら偉いと思う。妹も1年くらいは仕事を続けてみてほしい。

その後B&Bで「海響一号 大恋愛」と「時間は存在しない」を購入、前者は会社で一緒にはたらくオザワさんが作っているインディペンデント雑誌。同期も寄稿している。表紙が金色でつやつやでカッコいい。
後者はベストセラーについて考える勉強会のために。あらかじめ読んでおきたい。あと装幀も検討対象になるため、手元に持っていたほうがいいはず。
その後発酵デパートメントに一瞬立ち寄る。帰り際に小倉ヒラクさんに初めて会い、挨拶する。


夜はリモート映画観賞会。キョンシーで有名な「霊幻道士」を観る。その前後の友だちとのお喋りがとてもおもしろくって、こんなに素直に最近考えてることを話せる人たちはいないなと有り難く感じる。なんでも言える場をキープしていきたい。
今日は特に、結婚や家族のあり方、ジェンダー間のアンフェアについて、メンタルヘルスが熱い話、CBDの紹介など。どれも自分では思いもしないアイデアを教えてもらってほくほくする。特に家族については、もはや男女2名限定という縛りは無くした方が健やかな共同体を築けるのでは? という結論に達して、いい話をした爽快感。脳に汗かく。
国がどんどん信用できなくなってきて、自分たちの手で自分たちの場所を作ることがメインストリームになってくるはず。歳を取ったらシェアハウスに住もう、バンドみたいに共同体を更新し続けようという話が出たが、まさにそういうことだ。
発売中の「WIRED」に樋口恭介さんが「踊ってばかりの国」という短篇小説を書いていた。国家の介入を受けずにやりたいことをやるために独立国家を作る話。坂口恭平は国家の盲点をつくことで自分の国を作ろうとしたが、樋口恭介はインターネット上にサイバー国家を設立する。方法はどうであれ、国家への不信感が高まり納税額が上がり続けることを考えると、自治できる場所を作ることはありえない話ではないと思う。

にしても、踊ってばかりの国のメンバーは自分たちのバンドが小説になるなんて思いもしなかっただろうな...