大きな蟻(5/31)

2日前のことをもう覚えてない。最近は時間が経つのがなめらか。気がつかないうちに過ぎ去っていく。リモートワークのおかげで昼間の外の様子も分かるようになって嬉しいが、その変化も関係なく一日は終わっていく。なぜなんだろうと考えたけど、やはりどこにも行ってないし誰にも会ってないからだろう。

歳をとるにつれて自分の感覚する時間はどんどん短くなる、という話がある。歳を取れば取るほど、一日は短くなるのだそうだ。19歳が折り返しらしい。個人的には、それは人生で初めて経験することが減っていくことに由来してると思っている。隔離生活も同じことかもしれない。机とベッドとコンビニやスーパー内で繰り返される生活は、本当に変化が少ない。まっさらな新しいものに触れられない。そうすると僕らの脳はすでに経験したっぽいことだと理解し続け、その処理時間もあまりかからないのかもしれない。まま、あくまで仮説です。

でも時間が短いのはやっぱり損だな〜と思う。同じ人生、悔しいじゃん。コロナのない世界の僕だったら演劇観まくって、ライブ行きまくって、店で服や本を買えてたのに。
だからこそ、この世界に文句を言う前に、色々動いてみようとしたのかもしれない。あっちの世界ではイエローページはなかっただろうな、ケーキを焼くなんてしなかっただろうな〜と思うとちょっとは悔しくなくなる。


今晩はたくさん料理した。モウカサメの煮つけ、アスパラを茹でたの、レタスとベーコンの味噌汁、豆ごはん。あと何かを作った気もする...けど思い出せない。この夜がない世界もある。