2023.9.11

アーティストの友人と合う約束があって吉祥寺のよみた屋で待ち合わせる。体感で40分くらい本を探し、3冊買う。思潮社から出ていた『スピーチ・バルーン』という詩集がよく、めっけもんだ、と思った。装丁は和田誠

丸井のわきを歩いていたらマリオンクレープがあって、行列ができていた。どうしてだろうと思ったら今日と明日は半額の日らしい。クレープが半額! 夢のようで「クレープ、クレープ...」と呟いていたら、「喫茶店じゃなくてクレープにしますか?」と訊かれた。確かにクレープもいいが、珈琲も飲みたかった。答えを濁しながら喫茶店の入り口まで来てから「どっちがよいですか?」と訊き返したら「クレープ」とのことで、来た道を引き返しながらクレープのことを考えた。「おいしいものを薄いもので包んだら大抵おいしいんですよ」と話した。並んでいる間にもどんどん列が伸びていって、やっぱりみんなクレープが好きなんだ。私は一番高いクレープを頼んだ。一番高いクレープには、アイスとバナナとチーズケーキと生クリームとチョコシロップが入っていた。椅子に座ってから、ハンカチを膝の上に敷いて食べた。

短い文章が最近気持ちがいいと思っていて、だったら短い文章だけで一冊作るべきなんじゃないかというような気がしてきた。読み始めるハードルが低かったり、切断の気持ちよさがある。窓から吹き込む風、みたいな本をいまは求めているかもしれない。