大きな蟻(6/12)

ほぼ一日、赤字修正をして過ごす。赤字修正とはゲラ(レイアウトした原稿)に校閲と著者から入った修正指示を直していく作業のこと。単純だが時間がとにかくかかる。デスクが少し高すぎるようで、肩の周りが徐々に痛くなってくる。

インスタを見てると、遊んでいる友だちの投稿が現れるようになってきた。お店で飲んでいたり、自宅でパーティーしてたり割と自由にやっているようだ。僕はまだコロナの感染がちょっと怖く、まったく出歩いてない。飲食店でもテイクアウトして家で食べている。
僕がコロナに感染することは怖くないのだが(しょうがないことだ)、僕がかかることで別の誰かが死んでしまうことが怖い。かといって、お店を利用しないと景気が悪化し経済的に困窮して死んでしまう人が出てくるだろう(たぶん国はこっちを優先している)。要するにバランスの問題で、どっちに重きを置くかというだけなのだ。

個人的には、人々の外出を抑制しつつ、医療と経済的なダメージを受けた人には継続的に支援、財源は高所得者と大企業への課税を増やすべきだと思っている。ネックがあるんだろうけど。
(そういえば、ポピュリズムが進行してしまうと、富裕層への優遇施策ってあまり得票には効果ないんじゃないかと思うが、どうなのだろう?)

僕は、個人の行動や選択は本人に委ねられるから、どう行動したって自由なんだというスタンスの持ち主だ。
ただ、今の世間を見ると、本当に自分の頭で考えてる? と思ってしまう。国が「いいよ」と言ってるから「いいんだな」と判断している人がかなり多い気がする。

「世間」や、「自分の頭で考える」の意味を聞かれても、正確なところは僕もわからない。僕が勝手に想定してるだけなのかもしれない。なんて無責任な。
でも、僕が言いたいのは、大きなものの言いなりになるのはよくないということだ。僕は自分の頭で考え、自分の目で見たものから判断することを大切にしたいし、一生やり続けたい。

色んなことが見えてくる6月末までは、むやみに動かないでいようと思っています。