大きな蟻(8/21)

今日は埼玉県立近代美術館へ。
ヨーゼフ・ボイスパレルモの展示、豊田市美からの巡回。意外と近く、1時間ほどで着いた。北浦和駅の目の前。今日は妙に元気。

美術館の常設展も時間の余裕があれば毎回ついでに見ている。今日も見た。印象派あたりの有名画家の作品がいくつかと駒井哲郎の大量の作品が名物らしい。ついで、コレクションの企画として未来派を取り上げていた。オノサト・トシノブや菅井汲、荒川修作もその関連で見られたのが嬉しかった。
企画展があるコンセプトに合わせて作品を借りて来るのに対し、コレクション展は手持ちの作品から全体像を組み上げていくような感じがして、なぜかとっても魅力的に見える。遊戯王カードみたいだからかな。熊本市現代美術館では、なぜか図書室にジェームズ・タレルの作品があったり、草間彌生の部屋があったりしたり、少し建築に組み込まれる要素があるのもおもしろいと思う。今日だったら、コインロッカーに宮島達男の作品が入っていたのがよいサプライズだった。

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久々に埼玉の住宅街を歩いてみて、住んできた場所のどことも違うな、と感じた。水戸とも、名古屋とも、杉並区とも違う。際限のない均一な住宅地。水戸には住宅地の終わりがあった。名古屋や杉並区にはメリハリがあり不均一だ。浦和ではどこまでもそれが続いているような感覚に陥った。ここに暮らしていたら少し鬱になりそうだ。田舎よりも退屈な場所、この街のどこにも楽しみがなさそうだった。

こういう場所を舞台にした押見修造の漫画を読んでみたい。