大きな蟻(4/10)

寝起きが悪く、11時くらいに布団から出る。洗濯などの雑事をさっと済ませ、パートナー宅へ。

お昼には和風スパゲッティを作った。簡単なのにおいしいので、最近よく作るようになったメニュー。そのあとバナーの仕事の最終調整と納品。終わったらヴィジュアルデザインの課題の自画像に取り掛かる。

パステルは初めて触る画材だがなかなかおもしろい。粉として扱うところと塊として扱うところがあって、それぞれ違う表現になる。粉を合わせることで色を作ることもできるし、汎用性に富んだ材料だなぁと感心してしまった。グラデを作るのが難しく、結局綿棒を筆がわりにすることで塗りを良い感じに進めていくことができるようになった。鏡では難しいので、参考になる写真を撮ってもらい、それを見ながら進める。また、ムンクの「皿の上の鱈の頭と自画像」を構図の参考に進めた。自画像って何かよく分からなかったので調べてみたところ、ムンクがユニークな自画像を多く描いていることを知った。なかでもこちらは鱈の頭がシュールで、寂しげで孤独な風合いを見せている。私も読書をしている姿を描き、個としての生を重んじているスタンスを出せたらなぁと思ったのだ。やはり仕上がりは抽象的になるのでこれは狙い通りである。とにかく楽しく描けているので、いまのとこ大丈夫かな。

夜はコンプソンズの公演へ。夕飯には豚バラと白菜のミルフィーユ鍋、味噌汁、あぶらげの焼いたんを作っておいた。この公演はとても人気らしく中はぎちぎちにお客さんが詰まっていた。
内容はタイムワープの概念のある人間ドラマで、下北沢を舞台に演劇関係者などの日常的な場面をコミカルに描いていた。固有名詞を多く使ったりメタ的な視点を導入することで、作品に構造的な奥行きが生まれたように思う。作品の趣旨に関しては特に重要だと思うことはなかったが、脚本も演出も非常に巧みに作られていると感じた。とても見やすくて飽きさせないし、固有名詞に対するケアもしっかりしていた。綿密な配慮がなされた作品とも言えるかもしれない。ただ、何を言うためにこの演劇を使ったのかはよく分からなかった。

夜は課題をつめて深夜に寝る。あすもちゃんとおきたい。