屋上〜中学の階段まで(escape sequence)

 

屋上が好きという話は前に書いた。

iimuramura.hatenablog.com

 

なんと、最近、新しく屋上を見つけたので行くようになった。

それは僕の通っている大学の屋上だ。灯台下暗しというやつで今まで一度も気づかなかった。僕の研究室がある建物の外階段を上がり、7階から出れる。

簡単な柵を一つ超えなくちゃいけないのが大変だけれど、60センチくらいなので女の子でもなんとかなるだろう。

 

柵を越えた先は建物の空調機器が集まっている広い場所になっている。室外機のものすごく大きいのがたくさん並んでいるイメージ。しかしそのエリアにいても外は見えない。一番外側はブラインドの壁で覆われているからだ。

 

じゃあどこにいけば周囲を見渡せるのかというと、それは小屋の上である。室外機のエリアに上がる階段の後ろ側をよくみると小屋のようなものが建っており、ハシゴを使えばその上に登れるのだ。いわば屋上の屋上だ。

 

そこまで上がれば、かなり広い範囲が見渡せる。大学が坂の上に建っているので、栄・名駅の高層ビル群まできちんと見える。灰色のビルと赤い点滅灯をじっくり眺めているとなんとなくリラックスしてくる。反対側を見ると東山スカイタワーも近くに見える。都心と木々の両方を堪能できるのがこの場所の魅力だ。本当は酒でも飲みたいけど、落ちたらシャレにならないくらいの高さなので、飲まないでいる。

 

今思い出したけれど、僕は昔から自分のお気に入りの場所を常に探している傾向があった。中学生の時、結構精神的に参っている時期があった(というか大半)のだけれど、その時は体育館に自分の居場所を見つけた。

 

体育館は2階にあったのだけれど、外から直接登ってこれる階段があり、そのちょっと上がったところが僕のお気に入りだった。バスケ部の休憩中はよくそこにいた。チームメイトはあまり近づかない場所だったから、それもよかった。

とてもボロい鉄製の階段で腐食が進んでいたから、壊れたらどうしよう、とよく想像した。当時は「壊れた時は死んじゃってもしょうがないよね」と何故か破滅的に考えていた。いやいや、大騒ぎになるから死ぬなよ、と今冷静に思う。

その階段も今は新しくなったらしい(震災からの再築?)。

 

多分、僕は自分が1人で逃げ込めるスペースみたいのが必要な人間なんだろう。物理的にも、精神的にも。最近気づいたことは、僕は結構繊細な人間みたいだということだ。ずっとわりに雑でタフな人間かと思ってたけどそうじゃなかった。確かに過去を振り返れば納得できる。昔からそうだった。そしてこれからも僕には逃げ場所が必要だ。

 

 

逃げるための場所の話はこれからも書きたい。

話がずれてきたので今日はおしまい。

Thank you for reading.